Himself he cooksなるつぼみ キッチン

0763C225-4F39-4530-B8A0-75B3ED8BE3C4Himself he cooks.
それは2年以上前に観た、インドの黄金寺院の無料食堂の壮大なドキュメンタリー映画で出会った 言葉であり、世界観です。

検査結果がとても良かったことを受けてこれからの食事をどうするかを考える中で、また食のことを考えさせられる出来事が重なったので、改めて自分にとって食、料理、食べること、いただくことってなんだろうと考えています。

そして、冷蔵庫に2年前に貼ったHimself he cooks.という言葉と世界観を、改めて想っています。

日本名で《聖者たちの食卓》と題されたドキュメンタリー映画は、一日に何万人と訪れる人々にお腹いっぱい食べてもらうために、一日10万食を用意する無料食堂の一日を追ったもので、何百人のボランティアの人々、それを統括するマネージャーが一丸となって、運ぶ、刻む、丸める、焼く、煮る、盛る、清掃する、洗う、洗う、洗う…そして、訪れた人々は階級を越えて老若男女が隣り合い、食す、食す、食す。

それは、もう、ハリウッドのアクション映画などを軽く越えた、ど迫力のドキュメンタリーで、全ての概念を覆されるものでした(笑)。

その入り口にかけられている言葉が Himself he cooks.

神である植物を 神として料理し 神である人々に供する。そして、神としていただく。

なんて、アメージングな世界観とその実践!
衝撃的でした。

以来、ずっとその概念が頭を離れず、そうか、そうなのか、と呟きながら毎食毎食を 植物という神を、自分という神が 自分という神のために料理して、神としていただく…そんなイメージで2年間狭い台所で作り続けて来ました。373A52B3-31D6-4682-9F12-AC58EFE11909

だから、人に食べ物をお出しする時も、Himself he cooks.

作っている時も、みんなが食べいる姿を観ている時も、自分が命の循環のパイプになっているような、とても妙なる気持ちになります。

そして、それは、食べ物だけにとどまらない概念なんだなと思います。

例えば、わたしの仕事である ハーブを使った産後ケアのユーファイ。

タイの山奥のオーガニックの畑で作られたハーブ(神)を 神として 神である産後のお母さんを マッサージします。そして、お母さんも神としてゆったりとそれを享受しています。その横で、生まれたてピカピカの神である赤ちゃんが寝息をたてています…そんなしあわせな 時空を越えた空間が出来上がっているのです。

生活の全てがそんな循環であることを意識できれば、それはとてもスピリチュアルな生き方なのかもしれませんが、そこまでは聖人ではないのでなかなかできません。

7B292E38-7E8D-44CA-8B09-07B465E3B516でも、してあげる人としてもらう人、差し出す人と受け取る人 という二項を超えた概念で 食事を作り、仕事をすることは、わたしの心身をとても健康に保ち、高めてくれることは確かです。

Himself he cooks. で今日もユーファイに向かいます。

 

自分を本当に満たすもの

IMG_0155シコリんこと乳がんをメッセンジャー、ナビゲーターにして、食事による体質改善とお風呂やハーブサウナによる温熱、そして、生き方、心の持ち方を変えて、alohaを学び、自己信頼を取り戻して来た私の旅ですが、最近、振り返る度にびっくりすることがあります。

それは、食べることとの向き合い方の変化です。

幼少期はどちらかと言うと食が細く、食べすぎたりするとしょっ中口角炎になっていたくらいでしたが、長く過ごした海外から日本に帰国してからは、口角炎をものともせず(笑)どんどん大食漢になっていきました。

大学生の時には、お昼にはざる蕎麦2枚にカツ丼、さらに、おやつ、夜ご飯、夜食…とにかく疲れると何かしら口にしていました。

まるで飢えた子供のように、胃下垂で太らないのをいいことに、所謂暴飲暴食を繰り返していました。

食べることとお酒を飲むことが地球での唯一の娯楽で楽しみ♪…と豪語していて、その質も、量も、なぜそんなに食べても満ち足りないのかを改めて考えることもなく…。本当に顔が赤くなり、また青ざめます。

そして、胸に降臨したシコリんが乳がんと分かってから食事療法で向き合うと決めたものの、粗食で野菜中心にすることに、私の中のインナーチャイルドは地団駄を踏んで、号泣しながら抵抗し続けていました。

そんな抵抗をなだめるために、ほら、野菜でも、こんな風に調理して盛りつければ、こんなに美味しいでしょう?満足できるでしょう?どうかな?気に入ったでしょう。

母親や保育士が、気難しい、頑固な子どもを養育するように、根気強く作り続け、いつしかそれがライフワークのようになっていきました。IMG_0012

一年と数ヶ月経ち、同病のりんりんを見送り、不完全な自分をありのままに許し、おいのちさんと出会った夏以降…
自分自身の中で何かが変わり始め、お腹を空かせたインナーチャイルドが顔を出すことがなくなった頃から、野菜中心、腹8分目、1日平均1.5食、そして所謂嗜好品はオハナと出かけた時に一口舌の上で反芻しながら味わう(*´꒳`*)、で満足できるようになりました。

IMG_0684畑や農的生き方に共鳴していたので、若い頃はベジタリアンやマクロビ、断食に挑戦したことも何度もありましたが、あくまでコンセプチュアルな試みで終わり、本当の意味で食や食べるという行為そのものに向き合ったのは、きっとこれが初めての機会でした。

そして、今は、空腹感がありお腹がグーっと鳴ることの快感、鳴ってから質のいいもの、自分で作ったものをいただくことの至福を味わうことができるようになっています。

振り返ると、日本に帰って来てからの慌ただしく追い立てられる毎日、人の期待に応え続け、この社会に適応しなくてはいけないのだと言い聞かせ続けた高校・大学時代…

保育士やロミロミなど、対人援助と呼ばれるしごとについて、自分は後回し後回しで転がり続けて来た20年間…

私の魂はオーセンティックなもの、本物に飢えに飢えいて、その代替品として食べることに走っていたことがよく分かります。

オーセンティックなもの、本物とは何かと言えば、それは私自身。

おいのちさんと言う、私を生かしている大きな力。

その力を借りて、静かに流れ続けているいのちの調べやリズム。

そのリズムに耳を傾けて、自分の個性や感受性に嘘をつかずに生きること。

その実験をするために、それを楽しむためにここにいる わたくし。IMG_0010

そんなことに少しずつ気づき、それが本物の私なんだと言う確信を1ミリずつ、1ミリずつ深めていき、赤ちゃんの時のような自己信頼を取り戻していくプロセスと、暴飲暴食の量が反比例したことは、本当に興味深いなと思います。

こうして自己信頼を回復してきた私、癒すべきものが少しずつ癒されてきた私のスピリットが、おいのちさんとともにどこに向かうのか、どんなくらしをしていくのか…楽しみになってまいりました。