桜さく

また、春が やってきました。桜がいつになく優しく咲いている気がします。

乳がんに限らず、病気のある人や一度病気を体験した人には、春の訪れは また格別な想いがめいめいにあるのではないかと思います。

私ももうすぐ乳がんの診断を受けてからまる三年になります。

おかげさまで先月の腫瘍マーカーはほとんど正常値になっていましたが、今年もやはり、感慨深いものがあります。

また一緒に桜を見たかったりんりん。

一緒に屋久島に行こうと約束していたMさん。

今年の桜を楽しみにしていたKさん。

桜が散った頃に還っていったTさん。

私の目を通して、みんなが春を愛でている気がします。

母の不調で実家に戻っている今年の春ですが、状況や置かれた場所が同じでも、こんなにも心が変化していることに、気づいてハッとします。

ものごとの捉え方。

人生に対する態度。

自分自身への接し方。

生死の受け入れ方。

中でも一番変化したと気づいたのは、生きてきた中で傷ついてきた心や、傷だと思ってきたものが 綺麗に癒され、幻のように消えてしまっていること。

長い長い成長の旅路は、傷ついたり傷つけたりしながら、いつかそれを癒し癒されながら、静かに、ひっそりと 散りゆく桜を眺めていられるような心もちになっていくことなのかな、そんな気がします。

実家の裏には武蔵国分寺公園と言う大きな公園があり、桜が咲き誇っています。

このために、実家に戻って来たのかしら…そんな気がするくらい、たくさん桜を愛でられそうな今年の春です。

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