これさえあれば

眼が覚めると高校生の頃住んでいた家でした。

「おはよう」と起きていくと、父がニコニコ穏やかに「おはよう」と言って、楽しそうに新しい仕事の話をしています。

母もニコニコしながら台所から相槌をうっています。

そこへ、姉が笑いながら楽しそうに入って来て、穏やかで暖かい1日が始まります。

私は朝食を終えてクローゼットに向かい、安心して自分の服を選んでいる…

そんな夢を見ました。

現実で眼が覚めてから子供のように泣きじゃくってしまい、涙が止まりませんでした。

私を含め誰もが憧れていて、心の奥で本当に欲しいと思っているもの。

これさえあれば、多少の困難も、難題も超えていけるもの。

世界中にこんな風景が繰り広げられたら、きっと、戦争も暴力も要らなくなってしまうもの。

ほんの少しでも、些細でも、様々なことを経た 今の私が、そんな風景のためにできることはなんだろう。

どんな形で自分を社会に再び投げ出していけるだろう。

自己犠牲でもなく、自己充足のためでもなく、当たり前のこととして。alohaの呼吸で。

そんな気持ちが、自然に湧き上がっている今日この頃です。

 

 

3度目の誕生日

IMG_6657

シコリんこと 進化性の乳がんと分かってから、3度目のお誕生日を迎えることができました。

周りの全てのOHANAに、ありがとう(o^^o)

身体に、ありがとう(o^^o)

私を生かしている おいのちさんに、ありがとう(o^^o)

そして、逃げ腰引け腰弱腰だった私に、生き直すチャンスをくれたシコリん、本当にありがとう。

自然寛解に向かう人は、1000人に1人とも、5000人に1人とも言われます(そもそも化学療法を受けない人の方がまだまだ少ないのだけれど)。

化学療法を受けずに体の力を信じてよう、おいのちさんの流れを信じてみようと決めてから、自然療法と活元運動でカラダと心を向き合いながら、痩せっぽちながらも元気元気に生きて、3回目のお誕生日を迎えました(^ ^)

1000人に1人、5000人1人に入るかどうかは、これからのお楽しみ♪^_−☆

来年も、大好きなOHANA達みんなで元気に誕生日を迎えられますように。

来年はもう少しだけ、笑顔で自分を社会に投げ出せている私であれますように。

そして、来年はシミがもう少しだけ(いや、できれば積極的かつ効果的に)薄くなってますように(^人^)

今年も、よろしくお願いします(๑˃̵ᴗ˂̵)

IMG_6655

 

ようやく 一年

りんりんが旅立ってから、明日で1年になります。

同じ野口整体の先生からのご紹介で知り合ったりんりんは、私よりちょっと年下の、小柄で元気な女の子でした。

同病で励まし合う仲間と言う枠を超えて、姉妹のように仲良くなるのには、時間はかかりませんでした。

以来、何を食べるか、食べないか、身体のどこを温めるのか、どんな療法がいいのか、何を手放し、どう生きかたを変えたらいいのか、情報交換をしながら約一年間、同志のように励ましあってきました。

タンゴに誘って一緒にタンゴ教室に通ったり、温熱に一緒に通ったり、マクロビレストラン周りをしたり、モロッコ料理ビーガンバージョンを一緒に習ったり。

ちょっと不器用で、無骨なまでに生真面目で、本心を明かすのに時間がかかって、甘え方を知らなくて…そんなところがよく似ていたこともあり、気づけば毎日メールしている仲になっていました。

そんなりんりんの病状は、しかし、急速に悪化していきました。

そんな中でも、食いしん坊のりんりんはいつも、ねー様、あれ食べよう、これ食べていいかな、何食べて治ろうかな、治ったら何食べようかな(笑)。

本当ーに食いしん坊のりんりんでした。

亡くなる前の日に電話した時も「胸水を抜いたらスイカとモモをジュースにして食べるんだー」

そして、突然届いた、旅立ちの知らせ。

暑い暑い夏の日、りんりんは私を置いて旅立ってしまいました。

彼女にもっとできることがあったのに、もっと伝えたいことがあったのに、もっと早く胸水を抜くようにアドバイスしていたら…もっともっと…
もし、あの時、無理にでも病院に連れて行っていたら…
もし、もっと早く、スープなどを差し入れしていたら…

許して りんりん。何もできなかった私を許して。ごめんね ごめんね…

3日間高熱にうなされながら謝り続ける私に、りんりんは「ねー様、不完全な自分をそのまま許してあげて」「ねー様、そのままのねー様をありのままに愛してあげて」と何度も何度も話しかけ、私のそばにいてくれました。

あれから一年。

いつもりんりんは私の側にいました。

食養生のやり方を変える時、新しい食べ物を試す時、シコリが腫れたり痛む時、生きる希望が湧いた時、投げやりな気持ちになる時…

気づくといつもりんりんに話しかけていました。

そして、明日で、本当に、ようやく、一年。

りんりん。
ずっと忘れないよ。
ずっと大好きだよ。

命日の明日はりんりんが大好きだった、タンゴ教室の懇親会。

りんりんと一緒に、タンゴを楽しみたいと思います。

りんりん

明日は
Shall we dance ?

 

 

 

小骨が抜けた

IMG_6528あの時、どうしてあの人はあんなことを口にしたのだろう。

あの人の言ったあの言葉の意味は一体何だったのか。

人は時々、今を生きることよりも、喉の奥に引っかかった小さな小骨のような言葉や態度に囚われて、今を生きるよりも過去を生きてしまったり、その言葉を貰った場所から動けなくなってしまうことがあります。

先日ふと耳にした言葉

「きっと、当人にも分からないのかもしれないね。そして、生きてる間には分からないことがあるのも、なかなかいいもんだよ」

鳴呼…とハッとして
その後、フゥッと深呼吸。

そうかそうか。

分からないままでも生きていけるし、分からないことからこそ面白い。

そんな風に肩の力を抜いたその日に、人づたいの風の便りで、小骨が抜けた梅雨の日の午後でした。