私とゴジラの夢の冒険 1

aillis20151007122010誰の人生にも、不可思議で合理的思考の枠をはるかに超えた、なんらかの大きな力が働いているとしか思えないことが、時々起こります。

私のシコリんをめぐる一連の旅は、今思うと不可思議で、けれどすべての符合が一致する1つの夢から始まりました。

それは、1年8ヶ月前に見たこんな夢でした。

いつも行く街角を歩いていると街中が大騒ぎになっています。皆の指差す方向を見ると、富士山かマウナケアかと思うほどのそれは巨大な怒れる白い象のような生きものが、こちらを不気味に睨んでいます。私ももちろん逃げようとするのですが、どこからともなく現れた見知らぬおじさんに手を掴まれます。

バンダナを巻いたおじさんは何かのエキスパートのような風情で、私があの生きものと対峙しなくてはいけないこと、そしてそれを最終的に破壊しなくてはならないとおもむろに告げます。そんなことは到底出来ませんと逃げようとする私の手を掴み、ものすごい力でその象のような生き物に近づいていきます。

冷や汗をかきながら、でも逃れられない手に引っ張られてその生き物に近づいてみると、それはまるで古代からの眠りから覚めたような巨大なゴジラだったのです。それは富士山のような大きな山の中からそびえ立っています。鱗は苔むしていて白く湯気がたっていて、まるで神秘的で神々しくも見える、怒れるゴジラ。

こんなものと対峙しても叶うわけがないと一目散に山を降りようとする私に、おじさんは「もっと知恵を使うのです、もう少しするとやつは変身して普段の姿に戻ります、そこを狙うのです」と言います。「そんな卑怯な真似はできません」夢の中でも正義感をかざす私をおじさんは全く意に介さず、ゴジラの変身を待ちます。すると巨大なゴジラはあっという間にスーツ姿のスマートでそつのなさそうな男性に変身し、すました顔で綺麗なビルの一室に入っていきます。

「今です、あの部屋ごと爆破するのです」とおじさん。「そんなことできません」と私がためらっているうちに部屋は大爆発。どんな惨事になっているのかおじさんに手を引かれて恐る恐る部屋をのぞくと…

なんとそこには、ピンクの美しいイソギンチャクと金剛のダイヤモンドが残っているのでした。  (つづく)