かぐや姫の物語

CIMG1786スタジオジブリの「かぐや姫の物語」を観ました。ここ最近、何度もかぐや姫というキーワードを耳にするので遅ればせながら借りてみました。今の私には身につまされる物語でした。

今までの所謂「かぐや姫像」から広げて、何からも自由でありたいと願いながらしがらみを生き、翁に護られて俗世を享受して生きながら清らかさを保とうと頑なに生き、そのことに疲れ果てている等身大の女の子。

ついには人間世界に住むことは辛すぎると月に帰ることを願い、そして、お迎えが来ることがわかって初めて自分がなんのために生まれてきたのかを知り、帰りたくないと叫ぶ生身の女の子として描いた高畑さんの作品に、今の状況のせいかとても深い共感を覚えました。今までの自分の生きかたととても重なったからです。

「月へ帰らなければならなくなった今ようやく思い出したのです。059私がなぜ、何のためにこの地へ降り立ったのか。・・・ああ、そうなのです。私は生きるために生まれてきたのに。鳥や獣のように!」

人は誰もがやがて月に帰ります。そのことに他の人より少し自覚的に生きることができるというギフトをシコリんに貰いました。

DSCN0089地球にいる間に、私は五感を使ってどんなことをこの記憶に刻みたいのかしら。月に帰ったときにどんなことを覚えていたいだろう、そう思わずにいられませんでした。

それは・・・きっと季節を告げる虫の声、風の感触、波の音、大地の匂い、空の青さ、舞い散る桜、生き物達の息遣い、遠い港町のざわめきと活気、美醜や悲喜こもごもも含めた人の営みや見えないけれどあちこちでしっかり繋がれた手と手・・・。

そして 何より、子ども達の笑い声と食事時にあちこちから流れてくる美味しいものを作る懐かしい音と匂い。私はもしかしたら、それを味わいに、月から戻ってきたのかもしれません。画像1 065

月のお迎えが来る前にもう少し時間をいただいたのだから、今日も鳥獣のように五感をフルに使って、地球にいる時間を味わい記憶に刻みながら生きようと思います。

aloha mahalo