大切にしていること

041「進行性の乳がんで、かなりの大きさです。このままでは切除できないので抗がん剤をすぐにはじめないといけません」。そう診断されたときは、自分では驚くほど冷静でした。

今までの様々な体験や情報から、自分の身体が痩せ方で科学治療に耐えられると思えなかったこともあり、すぐに、自分の身体の力を引き出す食事療法と野口整体、そして、自宅でできる温熱療法、そして必要な部分は漢方の力を借りて治すと決めました。

以来、周りの大切なOhana(家族)たちに理解と協力をお願いして、大好きな仕事を続けながら様々な食事療法を研究し、生活や考え方をがらっと変えて、自分なりにがんばってきた積りでした。

でも・・・時間が経つにつれて、ラジオの周波数が微妙にずれているような、センターのずれたコマのような、微妙な違和感をどこかで感じるようになりました。この感覚はなんだろう、なにがずれているんだろう?

そんなある日、末期のがんを自然療法で完全に克服した友人がアドバイスをくれました。「つぼみちゃん、なにがあっても、誰を押しのけてでも生き抜こう、という強い意志、蛇のような生命力が必要なのよ。あなたにはその力が欠けている。死ぬ気で治すことだけに専念しなさい」

それを聞いて、ハッとしました。とてもありがたい、そして、ある意味正しいアドバイスなのだけど、それは私の治り方、治った先の生き方と違うとはっきり感じたのです。

私はハワイにご縁がありハワイの関係の仕事をしているのですが、家に帰って手にしたのは、大好きで何十回読んだか分からない『ハワイアンリラックス』(ポール・ピアソール著 河出書房新社)でした。

初版の頃から持っている、私にとってはバイブルのような本でしたが、今回ほど一文一文が乾いた岩の間に流れる清水のようにしみこんできたことはありませんでした。

ご自身がガンや腎臓病など様々な病気を経た著者は、その体験を含めて、そんな状況だからこそ、ALOHAを実践して生きることの大切さを教えてくれています。

そうだ、ALOHAに帰ろう。ALOHAを生きよう。

すると、身体の奥深くの泉から水が湧き出してくる感覚、胸の奥がどこまでも広がってくるよCIMG1107うな感覚が甦り、今までハワイで出合った全ての人、海、自然、Aina(大地)がクリアに見えて、繋がることができたのでした。まるで、「指輪物語」の主人公フロドが執着の指輪を捨てた後美しい故郷シャイアが見えるようになったように。

そして、その風景たちが「おかえり」と迎えてくれるのを感じました。

もちろん、病気が治ることもとても嬉しいこと、でも、私にとって同じくらい大切なのはALOHAを生きる中で、がんの必要のないバランスのとれた自分として世界と繋がりなおすこと。

優しさ、調和、明るさ、謙虚さ、忍耐強さ・・・ハワイの人たちが大切にしてきたALOHAスピリッツを実践するなかでがんの要らない身体と心になっていこう、そして、より深いALOHAを学ぶこと、身体とAinaを同じものとして大切にケアしていこう・・・ようやく自分の中に二つの芯が生まれました。一つは生きていく指針、そして、もう一つはきっと治るという確信。

この思いを忘れずに大切にするために、Malama Ainaというブログ名にしました。

今は、毎日元気にALOHAに自分の中の、そして世界とのPono(バランス)をもう一度取り直しながら暮らしています。

私が感じたことや試行錯誤する中で実践している食事療法やレシピ、温熱療法、野口整体のアプローチなどをUPしていきたいと思います。

みなさんの、そして、大切な家族や友人の役に立つことが一つでもあれば幸いです♪

Aloha Mahalo